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ただしいタイトルは「新しいヘーゲル訳」 |
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| 他のレビューでも書かれていたが、「新しいヘーゲル」というタイトルが意味するところは、正確に言うと「新しいヘーゲル像」を提示するといったものではなく、長谷川氏が行っている「新しいヘーゲル訳」により、日本におけるヘーゲル受容とヘーゲル観が新たなものになるであろうという宣言である。と同時に平明で良質な超初心者向けヘーゲル入門の役割を果たしてさえいる。
そういう意味では、新書らしい新書。良書である。 |
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SDヘーゲル |
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| ヘーゲル自身の著作を読んだことはないから、その読みとしてどうなのか、という評価はできません。でも、この本は入門書だから、入門書としての良し悪しとして感じるところを書いておきます。
入門書の役割は、細部のきめこまやかな論点を拾いつくすことではなく、多少デフォルメしたものではあっても、先に進むための使いやすい手がかりを与えることだろう。その意味で、この本に示されたヘーゲル体系の全体像と西洋哲学史におけるヘーゲルの位置は、とにかくコンパクトでわかりやすい。ヘーゲル自身の著作に分け入っていく前の準備運動としてよいのではないでしょうか。ヘーゲル批判として生まれてきた潮流もいろいろありますから、ヘーゲル自身の著作を読まない場合でも有益だと思いますし。 |
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よくできた入門書 |
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| よくできた入門書だ。
ヘーゲルを不要に難解なものにしてしまった日本アカデミズムの問題の指摘は鋭い。
もちろんヘーゲル哲学は一筋縄でいくものではないだろうが、この本でそのポイントを教えてもらってから読むのとそうでない場合では大いに違うだろう。
19歳の時にフランス革命を経験したヘーゲルが、理性への揺るがない信頼をドイツロマン主義のノリで考えていたというのがわかると、ひとつヘーゲルでも読んでみるかという気にさせられる。
ヘーゲル以降への影響にも詳しく触れられており、考えさせられる。 |
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新しいヘーゲル観ではなく、新しいヘーゲル訳の開発記録 |
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| ゴルフの世界にトーナメントプレイヤーとレッスンプレイヤーがあるように、どの世界にも挑戦者と教育者が存在する。挑戦者とは、道の無い世界に道を探す冒険家のことであり、難問や不可能を解決する研究者のことである。一方の教育者とは、冒険家や研究者の足跡を舗装道路に変える開発者のことである。
それぞれに存在意義がある。そして、翻訳には教育者が相応しい。
本書は、翻訳で高い評価を受けた教育者としての著者がヘーゲル哲学の理解を容易にするために取り組んできた開発記録のようである。
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