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 王朝貴族物語―古代エリートの日常生活 (講談社現代新書)
王朝貴族物語―古代エリートの日常生活 (講談社現代新書)
 
¥ 798
発売日:1994-06
講談社
オススメ度:
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■  買いです。
物語を読んでだけいてはなかなか知り得ない、平安貴族の公私に亘る日常生活を平易な文章で記した新書です。貴族社会のヒエラルキーを「ワン・ピラミッド・クライマー」といった、従来の古典の入門書にありそうでなかった、身近な表現で説明しており、それがあまりに的を射すぎていて、かえって慣れるまでピンとこないこともありましたが、そういった今の社会のなぞらえがたいへん新鮮でした。また、兼家、道長と続く藤原家の変遷を、多くの物語、日記を軸にしつつも、全体を俯瞰できる大きな視野も、「王朝歌壇の研究」の著者ならではでしょう。ただ、僭越ながらひとつだけ注文を付けさせていただくなら、道綱の母の口を借りた「蜻蛉日記」の一人語りはすこしウェットに過ぎるように個人的には思われました。しかし、今年は「源氏物語」の千年紀だそうで、関連した書物もちらほら目に着きますが、そういった書物を読まれる前に一度本書に当たっておくと、奥行きのある、また違った楽しみ方ができると思います。

■  平安貴族のくらしについての入門書
説明が明快ですらすら楽しく読める本。その一方で、エピソードの出典を明記しないとか、ちょっとこれは…と思うような用語を千年前の平安人に使うとか、突っ込みどころも結構一杯。初心者には平易な文章だと思いますけどね。で、平安貴族のくらしについての、そこそこの入門書。

■  源氏物語の副読本
昨今の源氏物語ブームで源氏…を読みはじめました。読み進めていくうちに平安貴族文化についての知識の必要性をヒシヒシと感じ、「王朝貴族物語―古代エリートの日常生活」を買いました。面白いです。学校の授業もこんな内容だったら頭に入ったのになぁ。雑学的なことも盛り沢山。入浴は五日に一度だった、とかね。日本史が好きになりそうです。

■  解説・平安時代
 著者の研究に携わる者として、根拠を先ず示し、それへの解説をするという研究姿勢は申し分はないが、出典根拠がところどころ示されていないのが残念である。
 また、まとめ方に大味な感じがするが、新書にこれ以上を望むべきではないのかも。

 
 
 
 
  
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