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雄と雌の数をめぐる不思議 (中公文庫) 
Promiscuity: An Evolutionary History of Sperm Competition 
生き物をめぐる4つの「なぜ」 (集英社新書) 
進化とはなんだろうか (岩波ジュニア新書 (323)) 
人はなぜレイプするのか―進化生物学が解き明かす 

 
  
 
 オスとメス 性の不思議 (講談社現代新書)
オスとメス 性の不思議 (講談社現代新書)
 
¥ 777
発売日:1993-03
講談社
オススメ度:
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■  一般読者も楽しめる優れた科学書
 進化生物学の観点から、有性生殖の謎や、動物に見られる性行動の謎に迫る。同じ著者による新書『進化とはなんだろうか』と2冊併せて読むのがオススメ。)

 僕は進化心理学的な記述を求めてこの本を読んだので、全10章のうち最後の3章が面白かった。最後の3章では、進化生物学の見方で人間の男女関係や社会を分析している。特に、生物学の知見を用いて人間社会について語る際の注意点について述べた、第10章がよかった。

■  ヒトの一夫一婦制は自然の摂理に合っているのか
生物に性が発生した経緯を出発点とし、生物進化とともにオスとメスの関係が変化してきた過程を要領よく纏めている。出だしの性の起源に関する部分は中学生レベルでいただけないが、オスやメスが自分の子孫を残すために自分を売り込むための工夫を述べるあたりから面白くなる。オスが立派な角や、大きな体、綺麗な羽で自らの魅力を売り込むために、あるいは競争相手の排除にいかに多くの努力を払い、危険を冒しているかは涙ぐましいほどである。他方こういう努力はせず、努力した者の成果を隙を狙って途中でさらう不心得者も存在するのは、人間社会を彷彿させて面白い。一夫多妻のゴリラはボスがハーレムを支配するのでメスが他者と交配する可能性は低く、体重200kgなのに精巣が35gしかない(体重比!!0.02)のに、乱婚のチンパンジーは120gもの巨大な精巣を有する(体重比0.3)のは、乱婚でメスの体内で他者の精子と混じっても精子数で勝とうという戦略であるとの指摘は興味深い。人間の精巣は25−50gあるので(体重比0.04−0.08)、ゴリラとチンパンジーの中間となり、精子の数で勝とうという名残が見られるということは、ヒトの進化の過程で乱婚の時代を経たため、オトコ社会ではオンナの自由度を制限し配偶者に縛り付けるためのさまざまな社会的な制約が設けられていることに反映されているという点は女性らしい鋭い指摘である。

 
 
 
 
  
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