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 大聖堂のコスモロジー―中世の聖なる空間を読む (講談社現代新書)
大聖堂のコスモロジー―中世の聖なる空間を読む (講談社現代新書)
 
¥ 693
発売日:1992-10
講談社
オススメ度:
 


 


■  総合的に見る
 著者はロマネスク、ゴシック建築の専門家。ヨーロッパの教会建築にまつわる著作が多い。
 本書は「大聖堂」について、建築の側面だけではなく、立地、教会組織、装飾、彫刻などを含めた総合作品として捉えようとしたもの。ともすれば専門分化してしまいがちな美術史研究においては、重要な試みだろう。ただ、充分に成功しているとは思えなかった。
 扱われているのは、シャルトル大聖堂、ラン大聖堂、アミヤン大聖堂、パリのノートル・ダム大聖堂など。ロマネスク〜ゴシック期のフランスの教会が大部分である。それぞれの建立譚から建築の特徴、バラ窓などの装飾品が解説され、当時の人々を包み込んでいたキリスト教空間が示されるつくりになっている。大聖堂は単なる美術品ではなく、宗教と信仰、また政策や社会の錯綜する場だったというのである。
 しかし、残念ながら上手くまとめられていないように感じた。日本語もあまり達者ではないようだ。

■  ゆっくり読んでください。
ヨーロッパには観光案内にも出てこないこんな小さな町にも!
驚くほど立派な教会がある。 
その教会建築を見る良き手引書である。

本書はローマ後期からゴシックまで概略ではあるが、
手抜きなくしっかりと書くべきことは書き、
中身の非常に充実した印象を受ける。

一般新書と本の厚さに欺かれることなく、

時間をかけて覚えるように読むべき本である。

読むことに手間隙かけた分、十分なプレゼントを受けるであろう。

ただし、内容と題名がどうもしっくりこない。
題が読者を引き付ける戦略であるなら、見事に私もはまってしまった。


 
 
 
 
  
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