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日本人の意識構造―風土・歴史・社会 (講談社現代新書 293) 
菊と刀―日本文化の型 (講談社学術文庫) 

  
 
 タテ社会の人間関係―単一社会の理論 (講談社現代新書 105)
タテ社会の人間関係―単一社会の理論 (講談社現代新書 105)
 
¥ 735
発売日:1967-02-16
講談社
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■  日本人の仕組みがわかる!
本書のもっとも重要な概念は、集団を構成する原理としての「資格」と「場」の区別であると思う。そして、日本人は「場」を強調するメンタリティを持つものとして、家族や会社といった社会集団を具体例として、日本の社会構造が分析される。嫁と姑、年功序列、労働組合、日本的リーダーの条件といった、親しみやすい題材が多い。それらが、日本人が人間関係を形成する際の行動パターンといかに結びついているかを知り、私は何度も膝を打った。

私は、いくつかの国で暮らしたことがある。その経験からいえば、外国の狭い日本人コミュニティのなかでは、本書で述べられたような日本人の特性が全開になる。卒業した大学はどこか? なんていう企業に勤めてきたか? 日本人は、そのひとが属する/属していた「場」というものをすごく気にし、それを上下関係の序列にあてはめて人を判断しようとする(たとえば「なになに大学なら中の下だな」のように)。まるで、そういった序列に相手を位置づけることなしには、会話が成り立たないかのようである。

40年前の本であっても(2008年現在)、この本の議論されていることは未だ有効である。古びていない。たしかに、社会の表象は変わった。しかし、より深層の、人間関係を規定する社会構造(social structure)は変わらずに温存されているということなのだろう。

昨今は新書ブームらしいが、その実態はどうだろう? たんなる思いつきを書き連ねたものや、売らんかなの姿勢のものが多すぎやしないか? 本書は1967年の出版だが、社会科学者として論旨を緻密に展開しようとする意志の強さ、志の高さ、そして知力がありありと感じられる。 

■  気付かされる可笑しい日本人
僕の大学のディスカッション課題にこの本が使われました。

タテ社会に基づく日本人の人間関係を的確に指摘した本です。

中でも、『学問より感情が先行する日本人の議論』に激しい共感を得ました。一つのオブジェクトに対する議論が、そのオブジェクト本体を具体的に議論するのではなく、抽象的な発言を繰り返す議論は、まさにレビューでよく見る『金返せ!こんな商品作ったメーカーの神経を疑う!』といった発言ではないでしょうか。

その他にも、我々が当然のように行ってきた先輩後輩の関係、人間性が重視されるリーダーなど、実は国際的な視点では非常に滑稽に見える日本の人間関係が指摘されています。

日本人として、自分たちを客観的に見直す為にも多くの人に読んで頂きたい1冊です。
ただ、如何せん40年以上前の著作なので多少の時代錯誤があること、作者が結局タテとヨコどちらが良いのかを明かしていない点、などを考慮して、☆4つとします。改訂版に期待です。

■  秀逸な社会構造論
本書では、社会構造を、「資格」と「場」に分け、それぞれを、ヨコ、タテと表現しています。
資格によって成り立つ社会構造を欧米的と言い、場によって成り立つ構造を日本的と言うわけです。
本書を読むと、日本人が如何に、「場」という概念に浸りきっていたのかが、良い、悪いではなく、理解出来ます。
そしてこう言った、場によるタテの構造に於いては、世代交代がスムーズに行きにくい、という著者の論が、まさに日本社会をメタレベルで解説している事に気づき、大いに共感しました。

 
 
 
 
  
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