|
|
| | |
| | | 女は何を欲望するか? (角川oneテーマ21) |
| | |
| |
| |
|
|---|
| ■  |
内田樹の本は今までも何冊か読んだが,どれもわかりやすく読みやすかった。しかし,この本はまったく例外。 |
|
|---|
| はっきり言えば「I フェミニズム言語論」は内容が難しすぎる。まったく理解できなかった。読むのに疲れた。「II フェミニズム映画論」は映画「エイリアン1〜4」のフェミニズム的解釈が書かれている。私は「エイリアン」という映画は見たこともなく,興味もない。それなりに内容は理解できたが,「だから何?」という感じ。内田樹の本は今までも何冊か読んだが,どれもわかりやすく読みやすかった。しかし,この本はまったく例外。読み応えがない。もっと多くを学べると思っていただけに残念。それでも,私なりに理解した「女は何を欲望するか?」について少しだけ述べておく。著者の意見では,現在でも世の中は「男社会」で,女性は自分のことを話すときは男性的な言語を用いている。そして,そのようにしか自己を表現することができない。だから,現代は「男女共同参画社会」ということになっているが,著者はそれに疑問を抱いている。それは同時に世の中が弱肉強食の実力主義の社会になることを意味するからだ。「女性は女性らしい感性を活かして,できることがあるのではないか」というのは,私自身の意見でもある。そして,この本を読んで思うのは,女性は「感性」で生きているということ。簡単に言えば,「常に自分の居心地の良い空間を求めている」ということではなかろうか。だから,理論や理屈よりも「居心地の良さ」の方が女性には優先順位は高いのである。そして,これは私の意見だが,そのような女性に男性が迎合しているのが,現代の成熟社会ではなかろうか。簡単のために「男性」「女性」の二極論を論じたが,例外が当然存在することも念のため記しておく。
さらに言えば,今の私には上記のような哲学論は何の意味もない。あくまでも「今の私にとって」ということではあるが,このような思想論の本は,私には「富裕層の暇つぶし」に見える。親から金を貰い何となく生きている大学生,毎月一定の給料を貰い,とりあえず将来に不安はない会社員。彼らはある意味幸せであるが,ある意味不幸せである。自分の中に不安がないと人は思考を停止する。何も考えなくなる。しかし,それでは物足りない人間は「哲学書」に走る。自分の安全は確保した上で,他人の意見がどうとか言う。私は,今の日本人に恐れずに自分の意見をどんどん言ってもらいたい。そして,安心安全な道を歩むのではなく,自分の可能性に果敢にチャレンジしてもらいたい。そして,その方が「自分らしい」ということに気づいて貰いたい。そう願ってやまない。自分でこの本を買っておいて何だか矛盾するけれど,すべてこの本を読んで私が感じた感想である。
|
|
|---|
| ■  |
正しいけれども間違っているとはどういうことか |
|
|---|
| 「フェミニズムは正しい、でも間違っている」。
内田樹のこの見解に、評者は大いに共感を覚え、同意する。別の言い方をすれば、評者がフェミニズムをめぐってもそもそと考えていることと、著者がこの本で書いていることとの間に、それほどの差を感じなかったのである。
違うのは、評者より内田樹のほうが、フェミニズムに対して、はるかに深い学識と愛情とを有しているという点である。言語論と映画論とを二本の柱として論じられる内田のフェミニズム論は、ある種のフェミニズムが陥った陥穽を鋭く指し示しつつ、その知的貢献にきちんと敬意を払うという姿勢については一貫している。
フェミニズムには、トランスフェミニンな想像力が必要なのではないか。評者がいくつかのフェミニストの議論に触れて抱いた感想を、この本の読了後にも再び抱いた。 |
|
|
| | |
| | |
| | |
| |
| |
| |
|
|
| Copyright @2006 myminty.com, japan. All rights reserved. |
|
|