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 ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)
ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)
 
¥ 500
発売日:2003-08
角川書店
オススメ度:
通常24時間以内に発送
 


 


■  嫌うということは?
タイトルに惹かれて買いました。読み進めていくと、嫌いになる理由がこれでもかこれでもかと、たくさん出てきます。
自分がタイトルの意味を取り違えていたのかも知れません。
「人を嫌うということはどういうことなのか?」そういう事が書いてあると思ったんですが、「嫌われるのは仕方のないこと」とか書いてあってがっかりしました。
どういうときに嫌われるとかそういうことじゃなくて、「人を嫌うということはどういうことなのか?」というもっと感情の深い部分にまで言及して欲しかった。

■  言いたい事を勘違いせずに理解するには、同じレベルの苦しみが必要なのかも
著者が妻と息子から徹底的に嫌われたと言う経験から、「人に嫌われること」そして、その結果として、「人を嫌う事」を、感情を全く排除して分析、考察した珍しい本です。
読み進むうちに、「この人はウツではないのか?」と感じる点が多々ありましたが、それは読み手の読解力不足だったのだ、と言う事が最終章を読むに至って理解できました。
この人は本来はとってもピュアでA感受性が強く、そこに生来の頭脳の明晰さがあいまって、本書のような貴重な本が生まれたのでしょう。

とは言え、著者の主張を全面的に同意できないので、星は4つにしました。

■  敵は内に有り
「嫌う」キッカケは他から齎されるものの「嫌う」という心情を維持し続けるのは自身の判断に過ぎない。
斯く理解すれば、やたらと腹を立てることもなく、気まずい関係を築くこともなくなるでしょう。

名著っ。

■  読んだ後の不快感ときたら....
最初の「はじめに」だけ立ち読みして、惹かれたので買って読んでみたのですが....
何というか「世の中にここまで他人の意識に気になる人がいたのか!」とビックリしました・・・。
そもそも嫌うという事に対して著者が過敏になり過ぎているだけの話で、全然説得力もないし、著者が言っている事は全部被害妄想にしか聞こえませんし(最初の部分で言えばウィーンの高級レストランでの他人の視線の話ですとか)。
そこまで気にしないでもいいと思いますがね。
著者が著者自身を何とか納得させるために、自分のために書いた本でしょう。
........あっコレ最初のページで本人が言ってますね。確信犯でしたか・・・。

■  嫌いな人がいないなんて嘘っこ
誰のことも嫌わないと宣言していたって、実際はどうだかわからない。
現在嫉妬し嫌っていることを悟られたくないのは、自尊心を傷つけられるから。

過去の嫉妬は語りやすい、狭量であった過去から自分は乗り越えて大きくなったことを自負できているとアピールできるし、自分より優位なものを認める愛すべき人間能力として歓迎されるからだと言っている。

今まで意識していないで利用していた、人間くさい「嫌い」を出している部分も実はそんな人間くささを愛してほしいなんて意識があったのであろうと本書で確認できたところが自分ではおもしろかった。

いままでの自分の経験を重ね合わせて読める本で、実際に嫌いに悩んでいることをなんとかする「ハウツー」ものではないので役に立つかはわかりません。

 
 
 
 
  
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