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| | | 現代史を学ぶ (岩波新書 新赤版 (394)) |
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E・H・カーの『歴史とは何か』と併読をオススメ |
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| 筆者はソ連史を専門にし、特に農村社会の動きなどに着目している方である。
著書が書かれたのは1995年と、ソビエト崩壊による冷戦構造の崩壊に伴って、それまでのソ連史の語られ方が非難に満ち満ちている時期である。
筆者はE・H・カーに師事しており、基本的にカーの『歴史とは何か』をベースに歴史を学び、書くことはいかなるものかを述べている。
歴史とはあくまでも過去との対話であり、その対話の過程から帰納的に個別的なものから一般的なものへと導く作業である。
そして、「歴史の一般化は、一定範囲の経験的事実の観察(史料を媒介しての)からいかなる一般的命題をいうことを許されるか、ということ以上ではありません」(p194〜5)と筆者は言う。
筆者は、現代史を学ぶ難しさとして、時代が近いことによって精神的に距離を置いて見ることができないことをあげ、だからこそ自分の置かれている立場や時代が要請する解釈、党派性といったものから距離をおいて、「超党派」的に見ていく必要があるのではないかと言う。
だが、現代から時間的に遠い時代を扱う場合も、党派性といったものは強く作用されがちだと思われる。大河ドラマや、故郷の英雄など、例え事実として固定されていたりしている過去でも、現代の要請に応じて書き換えられるからだ。それは、戦前や戦後の現代においても変わらない。
結局のところ、歴史を学ぶということは現代史を学ぶということになる。それは、どの時代を扱うものであっても同じことだろう。 |
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歴史学への格好の入門書 |
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| 著者はロシア現代史の第一人者である。 その長年にわたる研究の経験から、現代史を学ぶことの意義、方法についてE・H・カー『歴史とは何か』に沿って分りやすく解説してある。 著者の専門の関係上具体例がロシアに関する事柄に偏りがちではあるが、現代史に限らず伝統的な歴史学全般の方法論を学ぶためには必読の入門書である。特にこれから歴史学を学ぼうとする大学1・2年生には是非一読をお薦めする。 |
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