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| | | 市民政府論 (岩波文庫) |
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読みやすい古典。 |
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| 自然状態、自然権、社会契約、立法府の最高機関性、抵抗権といった概念が本来どういう意味であったのかを理解するためには、原典である本書を読むのが一番だと思う。所有権の絶対性や正当防衛、親族関係について論じた部分は、現代アメリカ保守層の倫理観を理解する上でも有益である。17世紀の本なので敷居が高く感じられるかもしれないが、読んでみれば分かるとおり、何も難しいことが書いてある訳ではない。速読すれば1日で読了できる程度のものである。時間対効果は極めて高いと言えよう。
なお、他のレビュアーも指摘するとおり、「しかも」を逆説の意味で使い、関係代名詞をすべて「〜するところの」と訳す等、岩波文庫版の訳文にはやや不自然な所がある。それでも全体の理解には差し支えない。
また、ロックは同じことを繰り返し長々と説明しているので、一文一文を丹念に精読していると途中でウンザリしてしまうかもしれない。少なくとも最初に読む際は、パラグラフごとの要旨を拾い読みするつもりで速読した方がよいと思う。 |
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アメリカ独立宣言の根拠となった不朽の古典 |
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| 著者は先ず、人が生来持っている権利の存在を肯定(前提)する。それは、人は生まれながらにして平等であり、生存する権利を持ち、労働により獲得した財産の所有権を持っていると言うものである。
次に、政府とはかくあるべしという理念の存在を導く。政府というものは、その構成員(市民)の福祉を目的にしたもので、構成員(市民)が承認した「法」に基づいて運営され、個人の所有権を市民間及び外部から守る役割を担うべきものであり、それを市民政府と呼ぶ。従って、市民は自身が承諾した法の下に自分の権利を政府に委託するが、政府が市民の福祉や所有権を守ることができなければ政府を変える権限ももつ。ここで言う「所有権」は財産だけではなく生命も含まれる。
「自然法」、「権利」、「権原」、「政府」、「所有権」、「戦争状態」、「父権」と「君権」の関係、法を守る「義務」とその根拠、生まれながらの「平等」、「奴隷」状態と政府設立の「自由」等々、民主主義国家の基本になる概念が提示されている。アメリカ独立宣言の根拠(ただし、所有権の代わりに幸福を追求する権利が採用されているそうだが)となった不朽の古典。 |
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市民政府論 |
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| これほどの古典に評価は下せません。くだすなら当然星5つになります。本書は一六八八年名誉革命の旗印として書かれた。という説はどうやら実際とは違うみたいです。所有権について。などやや身近なところから入り、最後はさまざまな角度から国家について語られています。 なかでも特に「自然状態について」はホッブズ著「リヴァイアサン」と読み比べたいところです。一六四二年清教徒革命(かなりの内乱)を見たホッブズと名誉革命(無血革命)を見たロックの考える「自然状態」は似て非なるところがあります。 ただ、読むときはどっしりと腰を落ち着けて読みたいところです。そうでないとなかなかどうして。内容が頭に入らないかもしれません。 |
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訳文が… |
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| 古典中の古典であり、ジェファーソンの独立宣言のもとにもなったロックの思想であるからこそ安心して、この本の批評ができるのですが、ロックの思想以前に、訳文がものすごく読みにくいです。英語を逐語訳したような文章です。その他の翻訳者の本を読んだことがないので、比較はできないものの、翻訳のまずさから、少なくともこの本は薦められません。 |
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