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告白 (下) (岩波文庫) 
アウグスティヌス (講談社学術文庫) 
キリスト者の自由・聖書への序言 (岩波文庫) 
神の国 セット(全5冊) 
詩学 (岩波文庫) 

 
 
 
 
 
 
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 告白 上 岩波文庫 青 805-1
告白 上   岩波文庫 青 805-1
 
¥ 798
発売日:1976-01
岩波書店
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■  上巻ではアウグスティヌスが好き放題していたことが解る
子供のころはワル仲間と畑のぶどうを盗んでは豚にくれてやり、長じては結婚しないで子供作ってしまうわ、結婚のじゃまだと子供の母親を捨ててしまうわ、カルトにはまるわ、さんざん母親を心配させるアウグスティヌス。「告白」なので、アウグスティヌスの思考が「どうして私はあんな恥ずかしいことを・・でもそれもやっぱり神様が益として下さって・・」てな具合に迷走、しかも悩み方がかなり哲学的。訳の言葉がわかりにくく、その苦悩が迫って来ないのが残念。とりあえず、教師だったアウグスティヌスが学生の無礼さに我慢できず諸都市を行脚する羽目になったり、プラトンにかぶれて共産共同体を作ろうとしたり、お話としておもしろい。アウグスティヌスと母親との関係に感動します。

■  自由意志
神の恩恵と原罪における問題はペラギウス論争に現れています。ペラギウス論争において、アウグスティヌスは原罪を肯定しました。時間と歴史とに介入してくる神の働き・現存を観想し、罪から回心しつつ神的生命に写りゆくことを志向すべきであると主張しました。対照的にペラギウスは原罪を否定しました。そして自由意志論を展開しました。人間には罪無しで有りうる「可能性」が神によって与えられており、これが神の恩恵であると主張しています。
アウグスティヌスは自由意志そのものを罪悪だと見なしています。(それが行過ぎているという意見も当時にはあったそうですが)それは、第十六章「悪は実体からではなく、意志の背反からおこる」というところに顕著に表れていると思います。

「こうしてわたしは、不義が何であるかをたずねて、それが実体ではなく、最高の実体である神からはなれて、卑賤なものにねじ曲げられ、「腸をさらけ出して」のさばり出た意志の背反に外ならないことを悟った」

この世界を基本的には肯定しています。それは第十二章「存在するものはすべて善である」から神が創造した世界は善であるという考えが理解できます。
それ以外においても人生を省みる形で、それはもちろんマニ教を信仰していたことも含めてですが、神への懺悔的な告白が語られています。ずっと内面を、あのトーンで語ることはかなり力のいることだと思います。問題意識は徹底して内面に向けられ、自分の生を神に結び付けて描き出す様がよく理解できます。親を亡くしたことや子どものころ悪いことをしてたことも叙述しており、人間的な側面も窺い知れる作品になっていると思われます。


■  神のもとでの喜び
アウグスティヌスが過去の放縦生活とそこから回心して本当の喜びを手に入れるまでを神に告白するという形で話が進む。アウグスティヌスがどのように聖書を解釈し、あるいはそれをもとに、どうすれば神のもとに幸せを得ることができると考えていたのかを知ることができる。

 
 
 
 
  
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