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 武士道 (岩波文庫)
武士道 (岩波文庫)
 
¥ 483
発売日:1938-10
岩波書店
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■  武士道は依然として概ね日本人のモラル・バックボーンなのではないだろうか
新渡戸は武士道の構成要素として、義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義などの諸要素を挙げ、これらの対応物が西洋的エートス(特にキリスト教倫理)の中に存在していることを比較論証し、「武士道」の普遍性を立証しようとしている。この辺の叙述は、歴史的な故事や名言が随所に引かれており、今日読んでも分かりやすく興趣に富む。(この点に関連して、武士道がわが国におけるキリスト教伝道のいわば「受容体」として作用するとの期待を彼が抱いていたことは明らかであるように思われる(156頁)。)

しかしながら、率直に云うと個人的には、では「武士道」とは何かという問いに対して彼が十全な回答を提示できているかというと、(残念ながら)そうは思えない。極論だが、彼は個々の構成要素をポンと読者の前に投げ出すのみで、例えば九鬼周造が『「いき」の構造』で示し得たような明晰な形では、その論理的な連関(モデル)を示し切れないでいる。「武士道は何らまとまりたる教義もしくは公式の固守すべきものなき」(165頁)。

なお、新渡戸も西郷南州の言葉「人を相手にせず、天を相手にせよ」との言葉を引いているが(81頁)、これは『九鬼周造随筆集』(岩波文庫)にある九鬼の言葉「私は西郷南洲の「人を相手にせず天を相手にせよ」という言葉が好きである」(61頁)とも期せずして呼応しており、興味深かった。

■  “生が死より恐ろしい場合に、あえて生きることこそ、真の勇気である”
新渡戸稲造の武士道は英文で書かれたものですが、この本では、左側に須知徳平の日本語訳、右側に原文が見開きになっており、比較が容易です。英語は文語が使われているため辞書なしでは読めません。日本語訳は著者が出典を触れていないものも訳注を加えた上で、和歌なら日本語の原文をそのまま載せるなどしており、丁寧な訳です。著者は、武士道は深遠な哲学に欠ける(よりどころとなる経典がない)と繰り返し述べられていますが、孟子・孔子・大学・中庸からの引用がもっとも多く、義・礼の思想をはじめとして、儒教の高い基盤があっての武士道であることがわかります。シェイクスピア、ギリシャ神話、聖書、エマーソン、ニーチェらと対照して、武士道がこれらのいずれにも劣らないレベルにあることが随所に書かれています(キリスト教徒の武士道と一部で言われているのはあたらないと思われます)。しかし、単なる儒教思想の拝借ではなく、それを超えた人の誇りが書かれており、特に、以下の金言は現代人に生きる勇気を与えてくれるものである。“真の武士にとっては、死に急ぎをしたり、死におもねたりすることは、卑怯なことだとされていた”“生が死より恐ろしい場合に、あえて生きることこそ、真の勇気である”“ひとたび心の中で死んだ者には、真田の槍も、為朝の矢も通らないものである。” 望むらくは、詳細な注解が欲しいところです。たとえば、孟子を例にとれば、孟子のどの部分からの引用であるかが書かれておらず、孟子の一章の中の一文だけを引用して読者に理解を求めており、孟子を読んだことのない読者にとっては、完全な理解は難しいと思われます。

■  よくわからない
正直、矢内原氏の翻訳は難しくて
きれいな日本語ではありません。

よって、少しわかりづらい内容に
なっていると思います。

ただし、この時代にこのような思考を持った
日本人がいたことは、世界に誇れることだと
思います。ただの5千円札のオジサンではありません。

■  日本人の根底にあるのは武士道
 これを読むと、日本人の根底にある倫理観とか常識とか道徳観は武士道によっていることがわかる。半ば強引な論理というかルールが日本人の間ではある。例えば、主人が死んだら自分も死ぬとか、そういう感覚。
 それって別に論理的な理由があるわけではなくて、そういうものとして認知されている。この根底が武士道にある、と。何となくこういうルールが日本人を優秀にしていると思った。
 ただ、極端な人間が出てきにくくしているのもやっぱり武士道なんだろうな、という気もする。何事も中庸を推奨するようなところがあるから。

 
 
 
 
  
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