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新しい生命保険会社像を探る |
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| 著者の出口氏は、日本生命時代は、大蔵省担当(いわゆるMOF担)もやり、国際業務部長なども経験したエリートで国際派、一時期は将来のトップ候補と目された時もあったようです。
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かし、日本生命の業務の国際化などの提案が、時の経営者に受け入れられず、退社。その後、我が国の生命保険業界の歴史や、実態、岐路にたつ生命保険業界の問題点などについて学問的にまとめたのがこの本です。
通常の学者の本と違い、実際の経営の現場を知っているだけに、日本の生保の特殊性などへの指摘は鋭いものがあります。少子高齢化時代、国際的競争時代で、生保経営はどんな方向にすすむべきか、も問題提起しています。
聞くところによると、著者はこの本の出版で得た縁もあり、新しい生保であるネット生命保険の道に進み、さきごろ、ネット証券会社を若者たちとともに立ち上げたとのことです。
この本で問題提起をしたことを自ら実践しようというわけでしょうか。
複雑な生保商品でなくシンプルな商品体系、生保レディーによる勧誘販売でなくネットによってお客さんから来てもらう販売…そういう、生保企業も、選択肢としてあっていいという主張のようです。
その点でも、エポックメイキングな著書といえるでしょう。
ただ、一般の読者に読んでもらうには価格が高いですね。これに新しい事項を追加して、少しシンプルに書き直して新書版で出版すれば、それなりに売れるのではと思うのですが。
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体系的・学術的に生命保険を学べる入門書 |
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| 生命保険に関する入門用教科書というと「生命保険新実務講座」(有斐閣)や「生命保険講座」(生命保険協会)がまず思い浮かぶが、前者は刊行からかなりの年数が経っており、後者は業界人向けで入手が困難であるなど、ファーストチョイスとしてはいまいち決め手に欠ける。一方で、消費者向けのムック本の類は雨後のタケノコの如く出回っているものの、生命保険を体系的かつ真面目に学ぼうとする向きには物足りないことこの上ない。
そんな中刊行されたのが本書。業界のオピニオンリーダー(の1人)による著作だけに、生命保険に関する一連のトピックをつぶさに押さえており、教科書としての完成度は高い。それでいて、決して業界寄りの姿勢ではなく時には苦言を呈するあたりに、著者の保険に対する想いと公正さが感じられる。もっとも(生保と競合関係にある)簡保に対する弁舌はやや荒いけど(笑)。巻末の参考文献紹介も初学者にとっては有用。 |
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警鐘 |
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| 生命保険に関する本では久しぶりに内容が濃く読み応えがありました。一見生保に対する批判が多く感じられますが、実は筆者の業界に対する思いから発せられた警鐘と思いました。また、今の低金利政策は生保から銀行への所得移転という点には、同じ業界の者として、銀行ばかり優遇する現状に腹が立ってきました。 |
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ここまで書いてよいの? |
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| 同じ業界に在籍し、著者とも面識があるので、懐かしさに思わず買ってしまいました(失礼)が、内容的には業界の人間にとっても非常に有益です。利源分析を著者の勤務する会社の決算数値を使って解説した部分などは、思わず「ここまで書いてよいの?」と思ってしまいました。一部、説明が不十分であったり、??? という箇所もないことはないですが、基本的には良く書けています。生保業界に関しては、暴露風のものや、一般人の不安をあおるデフォルメされたものが多く出版されていますが、この本は決して業界寄りでもなく、真面目に記述されています。業界内外にかかわりなく、一読をお勧めします。 |
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ありそうでなかった好著です |
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| これまで数多く出版されている生命保険の本には物足りなさを感じていましたが、この本は岩波書店らしい本格的な入門書で、生命保険の歴史や諸外国との比較も含めた幅広い知識が過不足無く記述されており、1ページ毎に全く疑問点が残さずに読み進めることができました。 著者は生命保険業界の方ですが、業界の内実についても、ここまで書いていいのかというようなことも随所にさりげなく語られていて、興味を惹きました。 生命保険に関心をお持ちの方は、必読の好著です。 |