古来の神話や伝説が、当時の権力者たちによって、力を誇示するために 作られ、書き換えられていった、ということは、大まかに知っていました。 神々のトライアッドに加え、著者が「中空均衡構造」と呼ぶ、 はあ〜、なるほどなぁ〜、と思わずうなずく不思議な構図。 日本神話関係の本を読むのはこれが初めてですが、心理学的な側面から現代とリンクさせて書かれたこともあってか、神話が、かなり身近なものになりました。ここまで奥深いものとは!おもしろい。 また、諸外国の神話との比較も多く取り上げられているので、 各国のカラーの違い、その美しさを発見できるのも、かなり興味深い。 ただ、自分はあまりにおぼろげにしか神話の物語を知らないので、神々の 名前が急に列挙されると、誰?これ?前にもでてきてたっけ?? なんでこんなややこしい名前やねん・・・。と、前頁に振り返ることも しばしば。(←前述された名前を覚えられてない) また、物語も論説にしたがって部分的に抜粋されていることが多いので、 抜粋部分の後の展開がどうなるのか、前後の神さんの関係って・・・。 と、結構とまどうところもありました。 (著者はちゃんと流れも述べてくださってます。が、私の知識、そして 記憶力があまりに乏しかったと思われる・・・) 本作を読む前に、先に物語形式でつづった神話の本に触れてから読むと、 なおいっそう、面白味、様々な解釈が楽しめると思います。 |