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 神話と日本人の心
神話と日本人の心
 
¥ 2,625
発売日:2003-07-19
岩波書店
オススメ度:
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■  神話の諸事情
古来の神話や伝説が、当時の権力者たちによって、力を誇示するために
作られ、書き換えられていった、ということは、大まかに知っていました。
神々のトライアッドに加え、著者が「中空均衡構造」と呼ぶ、
はあ〜、なるほどなぁ〜、と思わずうなずく不思議な構図。
日本神話関係の本を読むのはこれが初めてですが、心理学的な側面から

現代とリンクさせて書かれたこともあってか、神話が、かなり身近なものになりました。ここまで奥深いものとは!おもしろい。
また、諸外国の神話との比較も多く取り上げられているので、
各国のカラーの違い、その美しさを発見できるのも、かなり興味深い。

ただ、自分はあまりにおぼろげにしか神話の物語を知らないので、神々の

名前が急に列挙されると、誰?これ?前にもでてきてたっけ??
なんでこんなややこしい名前やねん・・・。と、前頁に振り返ることも
しばしば。(←前述された名前を覚えられてない)

また、物語も論説にしたがって部分的に抜粋されていることが多いので、
抜粋部分の後の展開がどうなるのか、前後の神さんの関係って・・・。

と、結構とまどうところもありました。
(著者はちゃんと流れも述べてくださってます。が、私の知識、そして
記憶力があまりに乏しかったと思われる・・・)

本作を読む前に、先に物語形式でつづった神話の本に触れてから読むと、
なおいっそう、面白味、様々な解釈が楽しめると思います。


■  神話を心理学で分析 面白い!
〜「こころの処方箋」あるいは数々の育児関係の著作でも知られる臨床心理学者である河合氏が日本神話について書いた作品なのでどのような内容なのか興味があった。

河合氏の目指すものは日本神話を心理学者としての分析を行い、かつ他の文化の神話との比較も行い、最終的には現代人の課題を明らかにしていくことである。結論は著作を読んでいただきたい。

〜〜
歴史を通じて現代の課題を明らかにする手法は多いがこの本のように神話を題材としかつ心理学というふたつのユニークな視点から現代日本の課題を語っている点が本書の独自性を際立たせている。神話については特別に意識することもなかったが、本書による解説分析により何の疑問なく単純に知っていた有名な神話の深い意味が明らかになり、仕事上異文化とふれあ〜〜う機会の多い私としては日本の独自性を考える点で、個人的には大変ためになった。

神話なので日本人ならたいてい知っている素材も多く、雑学的な知識を増やすという点からも面白かった。〜


■  面白いです
現在私たちは、ほとんど日本の神話について教わることがありません。
しかし、神話にはわれわれの文化的性格が多く出ていて、この本を読むと、自分たちの性格に当てはまるなぁ、と思わせる特徴が沢山出てきます。
また、外国の神話とも比較され、日本の文化的共通性と独自性がわかります。

この本を読んで、私たちは自分たちについて知らな過ぎるのでは!と思いました。自分たちの文化を知ることは、外国文化の理解も助けるだけでなく、ただ外国文化に憧れるだけの現状を打破するきっかけにもなるのではないかと思います。


 
 
 
 
  
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