HOME   |   ベルメゾン   |   セシール   |  
 
書 籍 C D DVD ゲームソフト エレクトロニクス ソフトウェア ホーム&キッチン ホ ビ ー
 
脱アイデンティティ 
バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか? 
結婚帝国 女の岐れ道 
ザ・フェミニズム (ちくま文庫) 
家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平 

  
 
 生き延びるための思想―ジェンダー平等の罠
生き延びるための思想―ジェンダー平等の罠
 
¥ 2,520
発売日:2006-02
岩波書店
オススメ度:
通常24時間以内に発送
 


 


■  戦争の犯罪化って・・・
戦争の犯罪化って・・・
犯罪化って結局は刑罰化のこと。
それって「やられたらやりかえす」ってことなのでは・・・

戦争は多数による多数への暴力
刑罰は多数による一人への暴力

この世代の人達ってどうして戦争という暴力には敏感なくせに刑罰という暴力にはこうまで鈍感なのだろう。
以上、フセイン処刑を思い浮かべながら。

■  やはり、上野さんの論文は論文に終っていない。ちゃんとした言論になっている。
やはり第一部の4つの論文がいいです。これらを読むだけで、現在の世界と斬り結ぶ問題(軍隊と女性兵士の問題、グローバリゼイションが進行する世界のあるべき方向=ポスト国家システムとかetc)と、「男なみになりたい、なんなきゃ、だから暴力も辞さないわ思想」ではない、「生き延びる思想」としてのフェミニズムの交差するところが見えてくる。何回も読むと、さらにこれらの論文の重要性が理解されてくる。また、読むに耐えるんだよね〜〜上野さんの書くものって、やっぱり。

あのね、フェミニズムが言葉だけだとか、レヴューでしょうもない悪口書いてるんじゃないの。思想なんて、言葉だけに、決まってるの。無力で非力に決まってるの。だけど、それでも発言することこそ、人間の知性ってもんなの。

私自身は、上野さんの思想とは距離があるけれど、この方にはほんとうに学恩を感じて感謝しています。フェミニストの論客は多くいるけれども、やはりこの方の書くものは、もっとも生々しく明快で、自分の思索のゆれ、迷いまでさらけ出して、正直だ。ちゃんと言論やっている人の悪口なんか、どんな馬鹿でも言えるよ!批判するなら、もっと真摯に知的にやれ!


■  戦争、暴力、革命
 フェミニズム、そして戦後思想そのものを問い返すのが本書だ。今話題のナショナリズム、国民国家の問題についてシャープに切り込んでいく。戦争だけでなく暴力そのもの、永田洋子のように革命そのものについてもジェンダーという視点との比較を通して分析していく。巷のナショナリズム本よりはるかに質が高く、是非ご一読をすすめたい。
 ただ途中の女性史研究者鈴木氏への批判はいただけない。鈴木氏が女性の戦争参加説を多いかのように書いているとして、実際はそれへの批判の方が多いと上野氏は述べる。その後鈴木氏の態度への批判へと論考が長く進められていくのだが、その量の大小に関して論拠がないのだ。鈴木氏に対して論拠がないといいながら、そも論拠がないことから始められるというのはどうにも奇妙だ。その後の批判に読者は目を奪われがちであろうが、是非鈴木氏の論考と読み比べて真偽を判断していただきたい。

 
 
 
 
  
Copyright @2006 myminty.com, japan. All rights reserved.